木下順一の本 |
トップページ ◆「天使の微笑み」
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天使の微笑み 永いこと一心同体で暮 らして来た夫婦は複合 体のひとりである。ど ちらかが死ぬとそのひ とりが「一人」になる。 この括弧つきの「一人」 は絶えず喪った「一人」 を探している「一人」 なのである。死んだこ とが判っていても死が 納得できないとはそう いうことで、今も私は 幼児が母を探すように 妻を探している。 (「死者の発見」より) 河出書房新社 1,575円(税込) |
湯灌師 ●第三十二回 北海道新聞文学賞 受賞作品 死者の顔に化粧をほど こし、唇に紅をさす。 すると、顔は生きかえ ったようになり、いま にも目をあけて起きあ がってくるようだ。 死体とは生の終りでは なく、死後の世界の始 まりだ。死体を清め、 粧うことをなりわいと して生きてきた男の物 語。 河出書房新社 1,575円(税込) 受賞式典しおり (PDF/1MB) |
少年の日に 不治の病である結核菌 に冒された私の右膝。 どんどん進行し、内臓 も冒しかねない病魔を 食い止めるには、右足 切断しかなかった…。 差別する昭和と戦った 片足の少年の物語。 河出書房新社 1,575円(税込) 木下順一の本 1. 2. 3. 4. 発送とお支払いについて |