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娘のつぶやき

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◇娘のつぶやき


父との写真

昭和59年5月
父と鎌倉にて


師走(1)

 2009年もあと少しで終わり。毎年思うことだが本当に一年は早いと感じるようになった。母を亡くして七回目の12月だが、母が生きている時は毎年息子たちへのクリスマスプレゼント、夫と私への結婚記念日のお祝い、そして私に誕生日プレゼントと函館からのおいしい海の幸など盛り沢山の宅配便が届いていた。毎年、毎年、当たり前のように受け取っていたが、両親が亡くなってぷっつりと途絶えると実に淋しいものだ。母はまめな人だったので、贈りものには必ず手紙やすてきなカードも添えてあった。とくに、孫たちに送るカードは何度もデパートに足を運んで選んでいて、それも母自身の楽しみの一つだった。
 ある時、父がオルゴール付きのクリスマスカードを一人で選んで買ってきた。母は迷っていたカードがあったので、あらためて父とふたりで選び、孫にあたたかい言葉を添えて出すつもりだったのに、父が一人で買ってきたことで機嫌をそこねたのだ。電話をかけてきて「お父さんが勝手に買ってきた……」と真剣に話す母に、私は少しあきれていた。これが2002年12月、母が私たち家族に送ってくれた最後の贈りものになった。私にとって十二月は一年でいちばん、母のことを思い出すせつない月になってしまった。

師走(2)

 さて、今年はどんな一年だったのかと振り返ると嬉しいことが二つあった。一つは次男が第一志望の大学に合格できたこと。二つ目は函館で父が長年編集、発行してきたタウン誌「街」の展示会ができたこと、である。このタウン誌の展示会は好評でたくさんの方が見てくださったが一週間という期間では500冊以上のタウン誌に目を通すことは難しいとみなさんに言われた。展示会を見てくださったJR北海道函館支社の方に「ぜひ、函館駅の展示ホールでもやってほしい」というお誘いをいただき、来年(2010年)1月11日から二週間展示会を開くことになった。今度は華やかだった頃の函館大門を彩った女性たちがテーマのようで、現在、父の後を引き継いでくださった「街」のスタッフの皆さんが準備をすすめているところだ。
 今年の7月、私もタウン誌の展示会を手伝いにいったがたった三日間ではほんの一部しか見ることができなかった。今度はいくつかの目的を持って手伝いにいくつもりだ。先日、夫の友人で永倉新八のひ孫の杉村さん( 「子孫が語る永倉新八」の著者/番頭日記をクリック)から電話をいただき、タウン誌「街」に川崎彰彦という昔北海道新聞社にいた人の文章が載っていないか、尋ねられた。昭和35年から45年くらいに函館支社にいたようだ、という漠然としたことしかわからず、父が亡くなった今となっては訊く人もいないので展示会のときに探してみようと覚悟していた。ところが夏に函館から持ち帰った昔のタウン誌の中に川崎彰彦さんの文章を見つけたのである。月刊はこだての時代で1971年11月号(110号)に「旅枕」という文章を書いていた。これは6回シリーズでその最終回だったので来月函館で105号から109号までをコピーしてくることを杉村さんに伝えたのだ。見つけたときには何だかとても嬉しくて、たくさんの人との繋がりを感じ父のこつこつ続けてきた43年間をあらためて貴重だと思い知らされた。
 ぜひ、函館市内の人だけではなく全国の人にも見ていただきたい展示会です。

 タウン誌「街」展示会『大門華やかしきころ街を彩った女性たち』
  とき :2010年1月11日(月)から24日(日)まで
  ところ:JR函館駅2階イカすホール 



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